興運堂福島店のお仏壇・仏具マメ知識⑧「お線香とは?」

お知らせ

興運堂福島店のお仏壇・仏具マメ知識⑧「お線香とは?」

香木(白檀・沈香・伽羅など)を練り込んで
細長い棒状に加工して、乾燥させ固めたものが
一般的なお線香です。

お香と何が違うの?と疑問を持たれる人もいるかもしれませんが、実はお線香もお香の一つ。玄関や部屋などで香りを楽しむものがお香、お墓参りやお仏壇など、仏事で用いるのがお線香、という使い分けが一般的です。



白檀(びゃくだん)とは

インド、インドネシアなどの熱帯アジア原産の常緑小高木で、この木の心材(中心部の木材)はとても香り高く、古くからお線香、香木、お香、仏具や数珠、扇子などの材料として使われています。

英語名は、Sandalwoodでアロマオイルのサンダルウッドは白檀のことです。


沈香(じんこう)とは

「沈香(じんこう)」とは、非常に貴重で香り高い香木の一種で、白檀と並んで東洋の二大香木として知られています。

沈香とは、ジンチョウゲ科の樹木(主にアキラリア属)が傷つき、内部に樹脂が染み込んだ部分が長い年月をかけて変質・熟成してできた香木です。

主にベトナム、ラオス、カンボジア、インドネシア(ボルネオ島)など東南アジアの熱帯雨林で産出されます。


沈香の種類

沈香は品質によって大きく分類されます。特に高品質なものは非常に高価です。

名称特徴
伽羅(きゃら)沈香の中でも最高級。非常に重くて香りも奥深く、希少価値が高い。
真南蛮(まなんばん)伽羅に次ぐ上質品。
羅国(らこく)一般的な沈香として多く流通。香りは比較的軽め。

「伽羅(きゃら)」は、香木の世界では別格で、「1gが数千円〜数万円」ということもあります。


白檀と沈香の違い

特徴白檀沈香
原産地主にインド・インドネシア東南アジア
香りの系統甘く、柔らかいウッディ重厚で複雑
香木になる条件木そのものがなる傷や菌によって樹脂が溜まって熟成する
価格帯比較的安価高価(特に伽羅は超高級)


お線香の価格帯について

仏壇に手を合わせるとき、何よりも大切なのは「心を込める気持ち」です。
日々のお供えには、身近なお線香でも十分にその思いは届くことでしょう。

けれども、節目のご供養や、ふとしたときに特別な想いを込めたくなったなら——
いつもより少し贅沢に、本物の白檀や沈香を使ったお線香を焚いてみてはいかがでしょうか。

深く豊かな香りは、空間を静かに包み込み、心を穏やかに整えてくれます。
香りを通じて、ご先祖さまとの距離がぐっと近づくような、そんなひとときが生まれるかもしれません。

日常の祈りの中に、ほんの少し特別な香りを。
それはきっと、供養のこころをさらにやさしく、あたたかく彩ってくれることでしょう。

~1,000円程度/箱の場合

白檀や沈香の香りをイメージした合成香料が使われていることが多いです。

1,000円~3,000円程/箱の場合

本物の白檀や沈香を少量ブレンドしている場合が多いです。

3,000円以上/箱の場合

本物の白檀、沈香が中心材料として使われている可能性が高いです。


パッケージ表示のチェックポイント
表記意味
本白檀使用天然の白檀を使用している可能性が高い(ただし等級や量は不明)
インド産白檀本物の可能性が高い
沈香入り一部に本物の沈香を使っているが、全体は別の材料
伽羅使用高級素材。ただし「◯◯風伽羅の香り」などは合成の可能性あり
合成香料使用なし天然由来の香料使用。品質高めな傾向あり

香りの好みや使い方(供養用、日常用、趣味用)によって、選び方も変わります。
もし「リラックス用」「贈答用」「仏壇用」など目的があれば、それに合わせておすすめの商品を具体的にご提案できますので、お気軽にご相談ください。


PAGE TOP